【老いゆく社会】高齢化が進む団地 お年寄りが憩う喫茶店を続けたい! 高齢女性店主の決断

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  • Опубликовано: 18 сен 2024
  • 先日、総務省が発表した人口推計によると65歳以上の高齢者が過去最多を更新し主要国でトップに…。
    さらに、80歳以上が人口の1割を占める実態が明らかになりました。
    そこで、ライク!ではシリーズ「老いゆく社会」と題して継続的に地域の課題に向き合っていこうと考えています。
    その第一弾「高齢化する団地」の中で見つけた、ある居場所に注目します。
    【お客さん】
    「末包選手がきのう5打点をあげる。何とか2勝してマジックが点灯するといい」
    【小野康子さん(77)】
    「きょう勝つかもしれない」
    昭和の雰囲気を今に残す喫茶店「珈琲庵馬庵鈴」
    店主の名前は…小野康子さん、77歳です。
    この店にやってくるのはほとんどが70代や80代の常連客です。
    【小野康子さん(77)】
    「お待たせしました」
    ここはお年寄りの憩いの場です。
    【お客さん】
    「食後のコーヒーがおいしい。それを飲みに来ています。団地内で喫茶店はここだけ」
    およそ1万人が暮らす広島市佐伯区の美鈴が丘団地。
    65歳以上の高齢化率は43.1%と広島市の平均を大きく上回っています。
    同じ時期に家を購入するため団地では、一気に高齢化が進むと言われています。
    この団地は完成からおよそ40年が経過し、当時、若かった住民も同時に年を取りました。
    スペインの街並みをイメージした美鈴モール商店街。
    以前と比べ、人通りは少なく、空き店舗が目立ちます。
    【小野康子さん(77)】
    「昔は催し物が多かった。皆が若かったから。こんなに人がいるんだというほど集まっていた。この頃は催しが少なくなっている。店主が年を取っているから元気がなくなっている。
    昔は店が全部開いて賑やかだった。さびれていきそう。寂しい」
    団地が出来た頃にオープンした喫茶店「珈琲庵馬庵鈴」。
    店内の雰囲気は当時のままです。
    【小野康子さん(77)】
    「本当に疲れた。今から後片付け。がんばって片付けないと」
    42年前から店主を務めてきた小野さん。
    しかし、年を重ねるとともに無理がきかなくなりました。
    【小野康子さん(77)】
    「年を感じることが最近すごく多い。足が痛い。無理ができなくなった。店がなくなったら、話をするところが団地にない。飲食店はあるが長く話せない。今77歳だから、あと3年はできる」
    【お客さん】
    「こんにちは」
    いつも同じ時間にやってきて、おしゃべりを楽しむ常連客がいます。
    【お客さん】
    「人の名前を忘れる。言おうと思ったら名前が出ない」
    普段、話す場所がないお年寄りにとって、この店は気軽に立ち寄り、交流できる場所です。
    【お客さん】
    「長生きの秘訣は話すこと。家では一人で話せない。ここで皆と色々な話をする。家では黙っているテレビを見て」
    ここでは団地に住む多くのお年寄りが集まり、様々な用事を済ませています。
    訪れたのはジム。高齢化が進む団地にはトレーニングする施設がないため、去年4月にオープンしました。訪れる人の半分以上は高齢者です。
    お年寄りたちがこの場所に集まるのには理由があります。
    【お客さん】
    「行く範囲が狭くなる。年を取ると。市内中心部に出て遊ぶことがなくなるから、皆ここに集まる。ここに来れば誰かに出会える。色々な話ができる。愚痴も言える。この店を閉めてしまったら私たちが困る。まだやめたらダメと言っている」
    【小野康子さん(77)】
    「旦那の愚痴を言って、『せいせいした仕事行ってきます』と言っていた」
    お店の2階にある小野さんの自宅。
    小野さんが、いま直面しているのは自分が確実に老いていくという決して避けられない厳しい現実です。
    【夫・小野栄二さん(79)】
    「メニューを減らしたら飲み物だけになる。客が来てくれたらそれでもいい」
    【小野康子さん(77)】
    「パンと飲み物だけ。できる限りはやるけど、フライパンを振るのがしんどい。無理だと思ったらメニューを減らして楽にできるようにしていくしかない。飲み物だけでもいいから店を続けてと言う人が多いからがんばろうと思うけど、いつまでできるか」
    現実に少しでもあらがいたい。
    小野さんは葛藤を抱えながらある決断をしました。
    ランチのメニューを減らし、負担を軽くする…その代わり、新しく始めたのが注文に応じて作る日替わりランチ。新しく作る料理に熱が入ります。
    【小野康子さん(77)】
    「ナスを焼くけど、おもしろい焼き方、小麦粉やマヨネーズを入れて多めの油で焼く。一回やったら好評だった。来られる方も楽しみがある方がいい。きょうは何かなという」
    カレーの味付けをしたナスを盛り付けて完成。
    日替わりランチを毎回、注文しているのはこの常連客です。
    家に1人でいては味わえなかった楽しみがここにはあります。
    【お客さん】
    「珍しい料理をしてくれる。家ではできない」
    「いつも何が出るか楽しみに来ています」
    【小野康子さん(77)】
    「全部きれいに食べていたらうれしい。思い切れない。やっぱり作ってあげなきゃ」
    高齢化が急激に進む団地…。
    そこに暮らすお年寄りたちのために1人の女性が大切な居場所をきょうも守り続けています。
    <スタジオ>
    私もいつも通っているお好み焼き屋さんのご夫婦が75歳で本当に元気で、「なぜそんなに元気なんですか」と聞いたら「やっぱり居場所があって、いろんなお客さんと話すからよ」というふうに教えてくれたんですけど、やはり匹田さん、この居場所と、人と触れ合うってことは大切ですね。
    【コメンテーター:広島大学大学院・匹田 篤 准教授】(社会情報・メディア論が専門)
    「健康の秘訣だと思いますね。そこまで歩いて行って、喋って、自分の用事があるっていうこと、そして居場所があること、すごく重要だと思います。一方、こういう高齢化が進んでいる中で、続けていくってことは大変だと思うんですけれども、変化を受け入れる。今もジムの若い人、そういう人たちと何か一緒にビジネスをやるとか、そういうことをしていくと子育て世代が町に呼び込めたりするかもしれないですね」
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Комментарии • 1

  • @user-re8sl5ok6j
    @user-re8sl5ok6j День назад +1

    後期高齢者が多い社会で、若者がいないの発展はない。日本の姿でしょう。